予防接種
ワクチンとは、病原体あるいは細菌が出す毒素の病原性や毒性を弱めたりなくしたりしたものです。これを接種しておけば、病気にかかりにくくなるように体の中に免疫の記憶を残すことが可能となります。
ワクチンで予防できる病気 のことを VPD(Vac-cine Preventable Diseases)と言います。多くの感染症の中で、VPDは現在、20種類以上あります。VPDはワクチンで予防するのが現代の感染症対策の基本となります。
とくに乳児は感染症に対する免疫が未発達のため、ひとたびかかってしまうと重症化しやすく入院が必要になったり、命にかかわったりする場合があります。VPDにかかりやすい時期になる前にあらかじめワクチンで十分な免疫をつけておくことが大切です。特にヒブ(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)、肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ウイルス、百日せき菌による感染症に対するワクチン接種は生後6か月になるまでに、必要な回数を済ませておきましょう。
当院で接種可能なワクチン
五種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ)、肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス、BCG、MR(麻疹・風疹)、水痘、おたふくかぜ、日本脳炎、二種混合(ジフテリア・破傷風)、子宮頚がんワクチン、インフルエンザ等
※予防接種は1か月前より3日前まで予約ができます。
予防接種、乳幼児健診は一般診療枠とは別に時間を設けており予約制(月・水・木・金の14時~15時)です。web予約が可能ですが、スケジュールや接種内容の調整など相談がある場合にはお電話ください。小学生のお子様につきましては午後の一般診療の時間での接種も可能です(要予約)
当日ご持参していただくもの
- 診察券
- 母子手帳
- 各予防接種の問診表
- 保険証、乳幼児受給者証
予防接種当日の流れ
当日来院前にして頂きたいこと
- お子様の体調に変化がないか確認をお願いします。熱や咳、鼻水などの症状はないか、ミルクの飲みはどうかなど注意して観察してください。また37.5度以上の熱がある場合には接種できない可能性がありますのでご連絡ください。
- 来院前に問診票の記入、体温測定をお願いします。
- 授乳、食事は来院の30分前までに済ませてください。特にロタウイルスワクチンは内服のワクチンですのでお腹いっぱいですと上手に飲めない可能性があります。直前の授乳はしないようお願いします。
接種後帰宅したら
授乳は接種後30分以上経過してからあげるようにしましょう。体調に変化がなければお風呂は可能です。接種部位を強く擦らないように気をつけ長湯は避けてください。発熱や発疹、息が苦しそうなど心配な症状がある時にはご連絡ください(診療時間外は小児救急センター等対応可能な病院へご連絡ください)。発熱があっても哺乳や機嫌が良い場合には様子を見ていただいても構いません。